転職活動は「落とされて当たり前」?
転職活動中の人
「転職活動 落ちる」と検索。「落ちるのは当たり前です」という書き込みを見て、不安をかき消そうと頑張っているあなた。それだけで転職活動はうまくいきません。あなたの転職活動が好転するためにはどうしたらいいのでしょうか。解説していきます。
転職活動は落ちるのが当たり前なのか。
転職活動は、一般的に50%~60%程度の通過率と言われています。就職活動の選考通過率が70%~80%程度であることを考えると、転職活動の選考通過率は低いと言えるでしょう。
では、なぜ転職活動のほうが選考通過率が低いのか。
理由は、以下の3つが挙げられます。
①転職活動している人は、学生よりも意欲が高い。
②転職市場は、就職市場よりも競争が激しい。
③転職活動の期間が短い。
①転職活動している人は、学生よりも意欲が高い。
転職活動をする人は、就職活動をする人と比べて、仕事で不満を抱えている人や、より良い条件を求めている人など、「転職したい!」意欲が高い人が多い傾向にあります。決して学生の意欲が低いわけではありません。社会に出て、具体的に「こういう会社で働きたい」「こういう仕事がしたい」とイメージできるので、それが意欲につながります。結果、応募者一人ひとりの意欲や熱意を比較することになるため、選考通過率は低くなる傾向にあります。
②転職市場は、就職市場よりも競争が激しい。
就職活動のときは、基本的に同級生しか市場にいません。(例:2023年4月入社に向けて就職活動するのは2023年3月に学校を卒業する人だけ)しかし、転職市場は、社会に出ている人全員が対象になります。(もちろん全員が転職したいと考えているわけではないですが。)圧倒的に転職市場の方が多くの求職者が存在するため、競争が激しくなるのです。
③転職活動の期間が短い。
学生のとき、皆さんどれくらい就職活動していましたか。インターンシップなどを含めると、最近は1〜2年くらい活動している人も多いのではないでしょうか。しかし、転職市場はそうはいきません。基本的に企業は「即戦力でなるべく早く働ける人」を探しているので、活動期間が短くなる傾向にあります。結果、短い期間の中で、応募書類の作成や面接対策などを行わなければならないため、選考通過率は低くなる傾向にあります。
落ちないためのポイントBEST3
初めて転職活動すると「こんなに落ちるのか」と不安に思うかもしれませんが、先に述べたように就職活動よりも市場が大きいので仕方がありません。少しでも選考通過率を上げる努力をしましょう。ここからは、おさえておくべきポイントを3つお伝えします。
①転職活動の目的を明確にする。
②自己分析と企業研究を徹底する。
③面接対策をしっかりと行う
①転職活動の目的を明確にする。
まずは「なぜ転職したいのか」「転職で自分が叶えたいことは何か」「転職できたら自分はどうなりたいのか」を明確にしましょう。ここが明確になっていないと、応募書類や面接で自分の熱意が伝わりにくくなり、落とされる原因になりかねません。また、これを考えるうえで大事なことは、「他人や環境のせいにしない」ことです。転職を考えるキッカケの一つに過ぎません。選考を受ける企業へのイメージもよくありませんので気をつけましょう。
②自己分析と企業研究を徹底する。
転職活動を成功させるためには、自己分析と企業研究を徹底することが大切です。これは就職活動と代わりません。ただ、違いはあります。特に自己分析では、自分の強みや弱み、価値観だけでなく、社会に出て得た強み、スキル、将来のキャリアビジョンなどを言語化しましょう。また、企業研究では、企業の理念や事業内容、社風、求められる人物像・スキルを理解し、自分とマッチングしそうか考えてみましょう。
③面接対策をしっかりと行う
転職活動では、面接が合否を分ける重要なポイントです。面接対策をしっかりと行うことで、質問に的確に答えることができ、好印象を与えることができるようになります。面接で聞かれる質問を想定し、自分の言葉で自分の考えや経験をアピールできるよう準備しましょう。簡潔にわかりやすく話せるように練習するのもお忘れなく。
転職活動は、就職活動よりも時間や労力がかかりますが、しっかりと準備をすれば、納得いく転職活動をすることができるでしょう。そして、転職活動は、自分と向き合う時間でもあります。自分の強みや弱み、将来のキャリアビジョンなどについて、じっくりと考え、自分にとって最適な転職先を見つけましょう。
初めて転職活動をしています。就職活動と違って、書類選考もろくに通りません。これって当たり前なんですか?