正社員?契約社員?雇用形態の話。ー1分で読めるニシダの仕事哲学⑯ー
ニシダチカ
『正社員幻想』に囚われず、ライフスタイルに合う働き方を
正社員、契約社員、派遣社員など、働くスタイルには、様々あります。みなさんは、それぞれの勤め方にどういう印象を持っているでしょう。「やっぱり正社員が安定して働けるからいいでしょう」と思っている人も少なくないのでは?先日も、転職希望の方から「ずっとパートで働いてきたけれど、やっぱり正社員として働きたい。ただ、家庭の事情があるので、ほぼ残業がなくて、土日休みの職場がいいんです。」というご相談がありました。決して珍しい話ではなく、こうした希望はよくあるもの。とはいえ、“正社員”と“残業少なめで土日休み”を両立させようと思うと、選択肢はどうしても狭まってしまいます。こうした場合、どうしても正社員にこだわらないといけないのか、冷静に考え直してみてほしいんです。
正社員なら安定の雇用が約束される?逆に契約社員や派遣社員はどれも不安定?
そんなイメージ先行で就職先を決めようとしていませんか。このイメージは本当に正しいのでしょうか。正社員だって、企業の浮き沈みとともに雇用が危ぶまれることもあります。契約や派遣という雇用形態でも、職場にとって必要な人材として活躍する人もいます。「正社員だから」「契約や派遣だから」と一括りにするのはオススメしません。残業が少なくて、土日休みの正社員になれても、仕事が合わなかったり、事業が傾いたりしたり何の意味もないですよね。
そもそも、雇用形態によって企業との関係性は変わります。正社員であれば、組織とのつながりは契約社員や派遣社員よりは強くなる。であれば、職場のルールに則って働くのは当たり前です。時間の融通をきかせたい事情があるなら、それが叶う雇用形態を選ぶのもあり。それで暮らしのバランスがきちんととれるなら、その方がいいと思いませんか。「正社員」という言葉だけに縛られず、それぞれの働き方のメリット、デメリットにきちんと目を向けて判断してほしいです。
「ニシダの仕事哲学」では、10年以上人材業界の中で、様々な求職者と出会ってきたニシダが考える「仕事にまつわるアレコレ」をお話しします。あなたのこれからを考えるヒントにどうぞ。今回は、雇用形態について考えてみましょう。「とにかく正社員になりたい」という声も耳にしますが、それってちょっと視野を狭めてしまっているかも。