「未経験だけど手に職つけるための転職がしたい」という人に一言。-CAやっすーが気になるハナシ3-
キャリアアドバイザーをしていると、本当にいろいろな声を耳にするんです。
悩みの中身は人それぞれ。
そんな中で、私が最近気になっているハナシをご紹介します。
この記事で取り上げるのは、「未経験だけど手に職つけるための転職がしたい」という声について。
どんな現実に直面する可能性があるか想像してみましょう。
この記事のポイント!
・「手に職がつけたい」と安易に転職を考えるのは危険。
・転職先で未経験者が任せられる仕事内容を要チェック。
・専門的なスキルを身につけるには学習と経験が必要。
「未経験でも大丈夫」にご注意ください
「手に職をつけたい」と転職を考える人は少なくありません。
「どこの企業でも通用する力を身につければ、将来も安心して働ける」。
そんなビジョンのもと、専門性の高い仕事や、需要があるとされる仕事に就こうと企業を探します。
人気があるのは、IT関連の職種や、製造業の設計職などです。
私も「未経験からチャレンジできる設計の仕事を紹介してほしい」と相談を受けたことがあります。
専門性を身につけようとやる気を出すのは良いでしょう。
ただし、それは易々と通れる道ではないと知っておいてほしいんです。
というのも、例えば「設計職」として職を得ても、多くの人が設計の仕事としてイメージするCADを使った図面作成などをなかなか任せてもらえない場合があります。
「簡単な業務からスタートするのは当たり前だ」と思うかもしれませんが、未経験で中途採用の人は、社内の役割分担として、ずっとサポート業務に徹することもあるようです。
自分がなりたいと思い描いた仕事の手伝いしかできない。
「設計職」とは名ばかりで、手に職がついたとはいえないですよね。
こうした事態にならないためにも、入社前に仕事の内容はきちんと確かめておきましょう。
なんとなく「設計の仕事がしたい」ではなく、どんな仕事をして、どうなりたいのか明確な意志を持っておくことが大切です。
一発逆転はできない。覚悟を持って転職を
そもそも専門的なスキルというのは、相応の学習と経験によって得られるものです。
大学、大学院でしっかりと学び、新卒から着々と実務経験を積んできた人に、一朝一夕で追いつくことはそうそうできませんよね。
未経験からのチャレンジであれば、どこの企業へ行ってもまずは基本から。
いざ働き始めてみて、理想の自分がずっと遠くに感じられても、何年もかけて確かな力を身につけるんだという強い覚悟が要ります。
安易に「手に職を」と考えて転職するのは危ないですよ。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。