2024.12.24

"市場価値"への理解を深める

転職活動を成功させるために、自分を客観的に捉えることが不可欠です。

主観に基づく希望的観測ではなく、自分にできること、できないことはなにか、それが社会でどれだけ通用するかを冷静に把握する。

地に足のついた見立てができているほど、企業へのアピールも適切なものになります。

社会での評価をどう測るか。その手がかりのひとつとなるのが「市場価値」です。

転職者のみなさんもよく耳にすると思います。
けれど、この市場価値というものを、あなたは正しく理解できていますか?

この記事では、多くの人が気にする市場価値について、徳谷智史さんの「キャリアづくりの教科書」(NewsPicksパブリッシング、2023年)を参考に整理します。

市場価値とはなにか、改めて一緒に考えてみましょう。

  • ・市場価値を適切に認識できている人は少ない

     

  • ・給与の高さが市場価値の高さではない。給与は業界で異なるもの

  • ・「希少性」「市場性」「再現性」の視点で自分のスキルと経験を振り返る

「市場価値=年収」ではない

これまで、市場価値をどのように図ってきたでしょうか。
「キャリアづくりの教科書」において、徳谷さんは体感として90%以上の人が自身の市場価値を認識できていない、あるいは、認識しようとしてこなかったとしています。

この傾向は、ひとつの企業で長く働くのが当たり前だった従来の雇用のあり方を背景としたもの。
ところが近年は、業務内容と紐付けた「ジョブ型採用」での中途採用が増えたため、市場価値への注目も高まっています。

 

「提示される年収が高いほど、自分の市場価値も高い」と考える人は少なくないでしょう
とても分かりやすい目安ですが、この考え方は間違いです。
なぜなら、年収の高い低いはどの業界に属しているかで大きく異なります。

年収が低いからといって市場価値が低いわけではありません。
市場価値とは、年収の数字ではなく、自分がどれだけ必要とされるかで測るものです。

「市場価値=希少性×市場性×再現性」

では、あなたの市場価値をどのように見極めるのか。

ポイントとなるのは、「希少性」「市場性」「再現性」
この3つの掛け合わせによって、どの企業でどんな活躍ができるか明確に示すことができます。

 

「希少性」とは、希少なスキルを持っていたり、経験をしたりしているか。スキルや経験を備えるにあたり、前向きな姿勢を持っているかも評価を得やすいです。
変化への意欲のある人ほど、転職後の成長も見込めます。

「市場性」とは、今の経営者層が求める人物像に合致しているか。
AIなどのツールの進化も見込まれる中で、課題を設定する力新たな変革を生み出す力は多くの企業が必要としています。

最後に「再現性」とは、転職しても前職と同様の価値を発揮できるか。
この点については、結果よりもプロセスが注目されます。どんな環境で、どんな工夫をしたのか、具体的なエピソードを語りましょう。

 

市場性は、これまでの経験を踏まえて自分で見出すものです。

「これができる!」「この力で役立てる!」と自信を持って企業に伝えてください。

筆者プロフィール

くわちゃん
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
 
名古屋市出身 名古屋市在住。
カメラマン、法人・個人のお客様に寄り添う生命保険営業を経験し、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
「CAくわちゃんの転職お悩み相談室」の通り、あなたの転職の悩みにしっかりと向き合います!転職への想いをぜひお聞かせください。

くわちゃん

くわちゃん

関連記事

関連記事

名大社転職エージェントについて
転職までの流れ
キャリアアドバイザー紹介