「夢」って、ないとダメですか? ー1分で読めるニシダの仕事哲学⑱ー
ニシダチカ
「夢」は、あなたのペースで見つけましょう
きっと一度は、「あなたの夢はなんですか?」と言われたことありますよね。学校では、卒業文集に書いたりもしますよね。ただ、こう聞かれて、困ってしまった経験がある人も少なくないのでは。「はっきりとした夢はない…」「まだなりたい職業も思いつかない…」。でも、周りの人がいろんな職業を挙げる中で、なんとなく頭に浮かんだ仕事を口にしてみる。夢があるのは素敵ですが、夢がないからダメということはないのに、すぐに「〇〇です」と言えない自分に劣等感を抱いてしまう。それは、とてももったいないことです。夢を見つけるペースは人それぞれ。大人が急かしてしまったり、夢がないのをネガティブに捉えてしまったりして、若い人にとって、夢を考える事自体が壁になってしまっているようにも感じます。
そもそも、「夢」ってなんだ?
「夢=就きたい職業」のように語られる場合も多いですが、私の考えは少し違います。夢は、職業だけでなく、その人の生き方とつながるもの。「夢を叶える」ということは、なりたい仕事に就くことではなく、その先の働き方も含めて「どんな生き方を実現できるか」だと考えています。仕事はあくまでも夢を叶える手段。職業から生き方へと視点を変えてみると、また別の夢の可能性が見えてくるはずです。
ちなみに、私はこれまで、明確な夢がなくても、さまざまなヒトモノコトとの出会いを大切にしながら、任せてもらえた仕事に一生懸命取り組んで職域を広げてきました。未体験の分野にも積極的にチャレンジし、期待に応えようと学ぶ。その結果、今があります。夢のあるなしに関係なく、成長も前進もできます。
「夢が見つからない…」とうつむかずに、まずは自分にできることをしましょう。目指す生き方がすぐに語れなくても大丈夫。「自分なんか」とあきらめないで、夢が見つかった時には、あなたの生きる力にしてください。
「ニシダの仕事哲学」では、10年以上人材業界の中で、様々な求職者と出会ってきたニシダが考える「仕事にまつわるアレコレ」をお話しします。あなたのこれからを考えるヒントにどうぞ。今回のテーマは、「夢」。皆さんは、夢がない自分ってダメなのかな・・・と考えたことはないですか?