2025.05.20

組織カルチャーで転職先を選ぶ 〜あなたに合う人間関係の職場を見つけるヒント〜

転職先を探す際、いろいろな視点で企業の情報を整理すると思います。

勤務地、賃金、業績、福利厚生、組織風土など、みなさんが気になるのはどんなポイントでしょう。

どんな視点で企業をチェックするといいか、そして、どんな分類で整理するのが適当か。
企業の分析の強い味方になってくれる一冊の本をご紹介します。

渡邉正裕さんの『「いい会社」はどこにある?――自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点』(ダイヤモンド社、2022年)です。

この本には多くの人が注目する視点ごとに、企業を紐解くためのポイントが整理されていて、「いい会社」を見つけるための指針を提供してくれます。

今回のテーマは、職場の人間関係の根っこにある「組織カルチャー」。
渡邉さんの示す観点をぜひ参考にしてください。

「組織カルチャー」を探る3つのポイント

①社員の人柄や人間関係が自分に合うか

 一緒に働く人を重視する人は多いはず。どんな人がいるのか、どんな関係を築いているのか知りたいですよね。

社員の人柄の手がかりとなるのは、まず「トップダウン型」の職場かどうか。
自分の意見をどんどん出したい人には少し窮屈さがあるかもしれません。
逆に、指示を受けて着々と業務を完遂するのが得意な人は力を発揮しやすい環境です。

あるいは、業界やビジネスモデルでも、社員の人柄を押しはかれます。
例えば、規模の大きなメーカーでは、ひとりでものづくりはできず協調性が不可欠です。他方で、保険の営業などは、比較的個々のカラーを活かしやすい仕事といえるでしょう。

人間関係については、もちろん企業ごとに異なるものです。
それでも一定の傾向はみられ、例えば、中途入社が多く離職率高めの外資系はドライ、新卒中心で終身雇用前提の日本企業はウェットだといいます。

 

②コンプラが機能しているか

 パワハラ、セクハラへの対策など、コンプライアンスが徹底されているかも「組織カルチャー」を探るポイントのひとつ。

ホットラインなどの制度の有無だけでなく、それが実際に機能しているか否かが肝心です。

多くはありませんが、実績をWebサイトで取り組みを開示している企業もあります。
転職サイトの口コミなども、鵜呑みにし過ぎない程度に参考にしてみてください。

 

③組織の思想性・宗教性を受け入れられるか

 企業には社員が共有するコアとなる思想があるものです。
それをあなたが許容できるかあらかじめ確かめておくことが大切です。

入社時に無理して合わせるのはおすすめしません。
後から自分の考えとのズレに苦しむことになってはもったいないです。
面接などで、組織としてどこを目指しているのか、社員になにを大切にしてほしいか聞いてみてください。自分が共感できる思想でれば、スムーズに馴染んでがんばれます。

筆者プロフィール

くわちゃん
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
 
名古屋市出身 名古屋市在住。
カメラマン、法人・個人のお客様に寄り添う生命保険営業を経験し、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
「CAくわちゃんの転職お悩み相談室」の通り、あなたの転職の悩みにしっかりと向き合います!転職への想いをぜひお聞かせください。

くわちゃん

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