「自分らしさ」を追うことに意味はあるのかー1分で読めるニシダの仕事哲学ー

ニシダ チカ

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「ニシダの仕事哲学」では、人材業界に10年以上関わり続け、様々な求職者と出会ってきたニシダが考える「仕事にまつわるアレコレ」をお話しします。あなたのこれからを考えるヒントになりましたら。今回は、「自分らしさ」という言葉を西田流に紐解いてみます。

いろんな顔をした自分を「まず認める」

「自分らしくありたい」
「自分らしさってなんだろう」
「自分らしく働ける場所とは」。

こうした言葉を口にする人は少なくないでしょう。

今回のテーマは、この“自分らしさ”という言葉。ただし、「どうすれば自分らしくなれるのか」「自分らしくいられる場所はどうやったら見つかるか」といった話はしません。西田の考える“自分らしさ”は、延々と探すものでも、「自分らしくない…」と悩むものでもないから。“自分らしさ”を追い求めるよりも、今の自分と向き合うことを大切にして欲しいんです。

もしも「今の私は自分らしくない」と考えているとしたら。それは、あなたの思う「こうありたい自分」「こうあるはずの自分」を思い浮かべて、イメージと現実とのズレに納得いかないのではないでしょうか。例えば、職場の雰囲気に合わせて、振る舞い方に気を遣っているとか。思い描く自分とのギャップを感じるほどに無理をしているのかもしれません。けれど、そうして職場で過ごしているのも“あなた”ですよね?

人は、いろんな顔を持っています。ひとりの自分、職場で働く自分、家族と過ごす自分、友人と遊ぶ自分。どの自分も他でもない自分自身。職場で苦労もしながらがんばっているのも、数ある自分のひとりです。それを「自分らしくない」と一蹴せず、そんな顔の自分もいるよねと認めてみませんか。

画一の自分らしさに囚われず、変わる努力をしていく。

自己分析をすれば「あなたはこういう性格の人です」と結果が出るかもしれません。でも、そうした「私はこういう人間のはずだ」という考えを引きずっていては、なかなか前には進めません。

「こういう人間のはずだ」ではなく、「こうなりたい」「こうありたい」と考える自分像を見据えてそこに少しでも近づける努力をするのもいい。「数ある私の中でもここがいいかも」と見つけてあげて更に良さを伸ばしてあげても良い。一歩ずつ改善を重ねる自分を好きになれるはずです。今の自分に不満を抱いて“自分らしさ”を追っているとしたら、そのモヤモヤは、あなたを変える行動によって解消できるのではないでしょうか。

筆者プロフィール

ニシダ チカ
株式会社名大社
人材紹介事業部 部長
キャリアアドバイザー
 
1981年生。神奈川県出身 岐阜県在住。
こう見えて実はリケジョ。外資系メーカーに就職後、人材業界にキャリアチェンジ。
新規事業立ち上げや、コンサル、飲食店経営、NPO職員など転職6回を経て現在。
社会人の他にも、学生の就活相談や、企業から採用の相談を受ける日々。
チャームポイントは、おかっぱ頭と丸メガネ。

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