「理学とか生物学は、なかなか仕事で活かせない」はホント?-CAやっすーが気になるハナシ7-
キャリアアドバイザーをしていると、本当にいろいろな声を耳にします。
悩みの中身は人それぞれ。
そんな中で、私が最近気になっているハナシをご紹介します。
みなさんは何学部出身ですか?
自分が専門的に学んできたことは世の中でどのくらい必要とされているのか。
この点について、それぞれに思うところがあるのではないでしょうか。
今回は、専門知識と仕事の関係を考えてみます。
この記事のポイント!
・専門分野を仕事に直結させづらいと悩む人たち。
・一見つながりがなさそうでも、自分の専門との共通点を探してみる。
・ポジティブに向き合える仕事を見つけ、覚悟を持って挑戦する。
自分の専門分野と仕事の共通点を見つける
機械、電気、情報など、特定の分野を学んできた人の採用に積極的な企業は少なくありません。
知識やスキルの面でのマッチングは、求職者にとっても、自分自身の経験を役立てられるチャンスです。
ただし、どんなに高度な研究をしてきても、なかなか仕事とは結びつけられない場合もあります。
先日、大学院でかなり先進的なテーマを取り扱ってきたものの、それを活かせる職場がないという相談者がいました。
専門領域は生物学。そもそも理系の中でも「生物学系、理学系を就職に直結させるチャンスはあまりない…」という声は耳にします。
できれば研究に近い仕事がしたいけれど、見つかる求人はルーティンの決まった単純なものばかり。
チャンスが限られていることを実感したようです。
そして、最終的にその人が選んだのは、プラント設計の仕事でした。
生物学と設計では、つながりがないと感じられるかもしれません。
たしかに、研究内容をそのまま活かせるわけではありません。
けれど、大学生の頃に、力学や工学の素養は学んでいました。
さらに、設計など自分で考える業務もある。
実験や研究ではないものの、与えられる裁量の大きい仕事が自分には向いているという判断でした。
また、その企業はバイオマスのプラントとも関わりがあり、興味関心と合う分野に少しでも接点ができると考えたそうです。
「自分の専門にフィットする仕事はない…」と完全に諦めてしまうと道は開けません。
少しでも経験、得意、興味との共通点があるなら、そこから新しい世界に飛び込んでみるのも良いのでは。
ご紹介した人の場合、入社の決断とともに、未経験でもがんばるという覚悟が決まっていました。
それは純粋にすごいことです。
同じような悩みを抱える人が、一歩踏みだすヒントになればと思います。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。