"楽な仕事"に就きたいですか?

「前職がかなりハードだったので、次は楽な仕事がいい」。

しばしばそんな相談をいただくことがあります。よほどお疲れなのかもしれません。

「できればしんどいのは遠慮したい」という気持ちも理解はできます。

けれど本当に、楽か否かで仕事を選んでもいいのでしょうか?

前回に続き、鈴木祐さんの「科学的な適職」(クロスメディア・パブリッシング、2019年)を参考に、“楽な仕事”について考えてみます。

 

  • ・楽すぎる仕事は幸福感を下げてしまう

  • ・適度なストレスがあなたを成長させる

  • ・適度なストレスとはどんなものか

ストレスや負荷はただの悪者か?

残業が多い。毎週のように休日出勤をしている。一緒に働く人と合わない。

こうしたハードワークやストレスフルな環境は、体調を崩したり、寿命を縮めたりといったリスクがあるそうです。その点では、負担のかかり過ぎる働き方の見直しは必要でしょう。

 

では、ほぼ負担もストレスもない“楽な仕事”の方がいいかというと、決してそうではありません。
「楽すぎる仕事は逆に幸福度を大きく下げてしまう」という傾向がみられた研究があるといいます。

例えば、管理職としてプレッシャーを感じる立場で、部下よりも多くの仕事量をこなしている人が、病気や疲れ知らずでバリバリと働いているなど。
もともと体力やストレス耐性のある人がリーダーになっている場合はあるでしょうし、裁量権のある人の方がストレスの調整がしやすいのかもしれません。

とはいえ、そういうケースばかりではないと考えると、適度な負担やストレスが、その人の成長につながり、日々の充実感も高める効果もあるといえるのでは。

“楽な仕事”よりも、“自分に合っていて、ストレスも楽しめる仕事”と巡り会えるといいと思います。

“適度なストレス”ってどんなもの?

では、成長や充実感につながるストレスにはどんな特徴があるのか。いくつか挙げてみます。

 

ちょっとしたチャレンジ

すでにできる簡単なことではなく、未経験のこと、難易度が高めのこと。楽ではないかもしれませんが、挑戦してクリアできれば、達成感が得られ、レベルアップにつながります。

 

周りのからの期待を背負って

「あなただから任せられる」といった声はプレッシャーにもなるものです。けれど、仲間やお客様の期待に応えて喜んでもらえたら、自分の嬉しさも大きくなりますよね。

 

負担をかける時間は短めに

きつめの状態が何日も続くと息切れしてしまいます。まずは数分、数時間など、一日の業務の中で完結できる程度の負担に分けて、少しずつストレス耐性をつけていいですよ。

 

“適度なストレス”は、筋トレで身体を鍛えるように、強いメンタルを育んでくれます。
徐々に、仕事へのモチベーションが高まり、集中力や記憶力が高まる。さらに、脳の認知機能の改善や、疲れに負けない体力の獲得にもつながり得ます。

 

どんなストレスが合うかは人それぞれです。ぜひあなたの経験談を面談で聞かせてください。楽なだけで終わらない、成長できる環境を一緒に見つけます。

筆者プロフィール

くわちゃん
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
 
名古屋市出身 名古屋市在住。
カメラマン、法人・個人のお客様に寄り添う生命保険営業を経験し、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
「CAくわちゃんの転職お悩み相談室」の通り、あなたの転職の悩みにしっかりと向き合います!転職への想いをぜひお聞かせください。

くわちゃん

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