ニシダの転職!質問道場!!⑤

ニシダチカ

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人材業界歴10年以上、転職経験6回のニシダが、みなさんからのキャリアや働き方に関する質問にお応えします。このシリーズも5回目。今回も、よくあるご質問をピックアップしました。

Q:キャリアアドバイザーって未経験でもなれるんですか?

A:「なれますよ!でもね…」

キャリアアドバイザーにどうすればなれるのか、聞かれることは少なくありません。この仕事に興味を持ってもらえるのは素直に嬉しいです。「未経験でもなれるのか?」結論からいえば、なれます。資格などが必須の仕事ではありません。ただし、キャリアアドバイザーとしての役目をきちんと果たすには、欠かせないものがあると私は思っています。

「人のためになる仕事がしたい」という思いでキャリアアドバイザーに興味を持ってくれる人がいます。仕事の悩みや願いを聞いて解決へと導く。確かに、人に寄り添い、役に立てるイメージの強い仕事だと思います。とはいえ、こうした印象を持つ人に伝えたいのは、人の相談に乗る仕事ではなく、人と企業をマッチングさせる仕事だということ。キャリアアドバイザーでは、カウンセラーとは異なり、求職者と企業、両方の将来を担う大切な役目を任せてもらっています。

求職者にとっては、ネクストステップをどう踏み出すかが、その後の人生を大きく左右します。どんな経験をしてきたのか、なにをしたいと考えているのか。話を聞いて共感したり、励ましたりするだけでなく、その人を理解し、可能性を見出さなくてはいけないのです。

一方、企業における採用も、組織の成長に関わること。ミスマッチが起これば、不利益をもたらす場合もあります。人を採りたいのはどんな背景があってか、どんな人が活躍できる企業なのか。ひとつとして同じ企業はない中で、それぞれの特色を掴んでいなくては、紹介するなんて不可能です。様々な業界や職種に関する知識と知ろうとする努力が要ります。

さらに、人も企業もすべてを知ることは難しく、手にした情報から想像を働かせるのに頭も使います。知識や想像力を身につけるのに、まずは人材以外の業界を経験してからキャリアアドバザーを目指すのもいいと思いますね。

求職者に対しても、企業に対しても、未来への責任を背負っている。それだけの覚悟がキャリアアドバイザーには必要です。

常に人と向き合う仕事ですから、どれだけ役に立てたか直接的に感じられて、間違いなくやりがいはあります。資格がなくてもできる仕事ですが、キャリアコンサルタントの取得を目指すなど、目に見える成長も重ねられる。私自身、責任感とともに面白さもあるからこそ、プライドを持って続けられています。ご興味ある方はぜひ、担う役目の重さも理解した上で、一歩踏み込んでみてください。

筆者プロフィール

ニシダ チカ
株式会社名大社
人材紹介事業部 部長
キャリアアドバイザー
 
1981年生。神奈川県出身 岐阜県在住。
こう見えて実はリケジョ。外資系メーカーに就職後、人材業界にキャリアチェンジ。
新規事業立ち上げや、コンサル、飲食店経営、NPO職員など転職6回を経て現在。
社会人の他にも、学生の就活相談や、企業から採用の相談を受ける日々。
チャームポイントは、おかっぱ頭と丸メガネ。

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