取り返しのつかない事態を招きうる"大手志向"の落とし穴
いわゆる“大手企業”で働きたい。
みんなよく知っている、聞けばすごいと思うような企業で働きたい。
そういう企業で働いていないと恥ずかしくて人に言えない。
学歴など自分の過去の実績を踏まえれば、そのくらいの企業に入らないと。
もしも、あなたがこんな思いで転職活動をしているとしたら、
少し立ち止まって、考え直してみるのをおすすめします。
規模感を重視して企業を選ぶ“大手志向”の方は少なくありません。
大手を目指すのがダメだとも思いません。
でも、その理由が冒頭に書いたようなものだと、転職活動もその後の仕事もうまくいかないケースが多々あります。自分を顧みるヒントになるお話ができたら嬉しいです。
この記事のポイント
・周りに自慢するための大手志向になってない?
・規模だけで安易に選んだ企業では、採用されるのも難しい
・素直な自己分析で、自分に合う企業の可能性を広げる
誰かに自慢するための企業選びはやめる
まず、あなたが大手企業を目指す理由はなんでしょう?
「挑戦したい仕事がそこにあるから」
「自分がステップアップできる環境があるから」
その会社で働く意味を明確に見出せているならいいと思います。
でも、「名前が知られているから」「規模が大きいから」という点だけで選んでいるのなら、もっと慎重になるべきです。
まして「この会社に入ったら周りに自慢できる」なんて思っているとしたら、仕事は誰のためにするものかを考え直して欲しいです。
仕事はあくまでも自分の幸せのためにするもの。
大企業だからと入ってみたが、まったく合わない働き方、環境だったら。結果的に辛い思いをするか、あるいは、また転職を繰り返すことになりかねない。
そもそも、そんな明確な理由もないままでは、転職活動もなかなか上手くいかないでしょう。企業に必要と思ってもらえず、内定が得られず途方に暮れてしまうかも…。
取り返しのつかない事態になる前に、まずは外向きのプライドは捨てて欲しいです。
少し楽になると思いますよ。
自分と改めて向き合う。自己分析をしっかりと
「大手企業に入らないといけない」という枠をつくると、自分がどんな人かを捉えるのも難しくなると思います。「大手に入る自分は、こんな人であればいいはずだ」とフィルターをかけると、自己PRもどこかちぐはぐになってしまう。自分に本当に合う職場も見つからなくなってしまう。
先入観は捨てて、今の自分の経験値、得意なこと、したいこと、フィットする環境など、素直に自己分析してみましょう。“大手”という縛りをなくせば、可能性はきっと広がります。
「大企業で働く=幸せ」が絶対ではありません。あなたが本当に幸せに働くために必要なものはなにか。自分としっかり向き合うと、違う世界が見えてくると思いますよ。
クロさん、
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
愛知県出身愛知県在住
東京のIT系技術商社で、文系出身ながら営業職として奮闘。その後、愛知へUターンして名大社に入社。
冷静沈着に筋の通ったアドバイスを重んじるキャリアアドバイザー。