営業職での転職を考えるあなたは"農耕民族"or"狩猟民族"?
「この方は、農耕民族型だろうか?狩猟民族型だろうか?」
営業職のマッチングをはかる際に、求職者の方をみる視点のひとつです。
農耕民族型、狩猟民族型とはどういう意味か。
言葉の説明も含めて、私が日頃から考えていることをご紹介します。
営業職での転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント!
・「農耕民族型」の方が楽ってほんと?
・異なる営業スタイルの壁を乗り越えるのは簡単じゃない。
・これから転職で営業を目指す人は、前職の特徴から考えてみる。
営業スタイルを変えるのは、想像以上に難しい
「農耕民族型か、狩猟民族型か」というのは、営業職のひとつの区分の仕方です。
農耕民族型とは、既存顧客とのルートセールスが中心の営業。
狩猟民族型とは、新規顧客の開拓がメインの営業。
長らく引き継がれてきた自社の顧客ネットワークを大切に耕していくのか、積極的に顧客層を広げていくのか。
営業職の仕事として、このふたつのスタイルの違いはイメージしやすいものでしょう。
転職の相談を受けていると、たとえば狩猟民族型の営業職の方から、「新規開拓を続けるのはきついので、取引先がある程度かたまっているルートセールスがしたい」と希望を出される場合が少なくありません。
要は、狩猟民族型より農耕民族型の方が、労力が少なくなると考えているのです。
ですが、これは本当にそうでしょうか。
確かに、自分で新しいお客様を見つけ、一から関係を築く必要はなくなる。
とはいえ、農耕民族型になると、自分の意志に関わらず、仕事の相手が決まります。
既存顧客を大切に、良好な関係性を維持し続けるのは決して簡単ではない。
しかも、よくある話ですが上司からの引き継ぎとなれば、相応のプレッシャーもかかる。
一方で、狩猟民族型の営業は、誰にどれだけの力でアプローチするかを自分で決められる良さがあります。
つまり、農耕民族型と狩猟民族型のどちらが楽かではなく、それぞれの違いとどんな力が必要かを改めて考えることが大切です。
隣の芝生が青く見えても、今まで培ってきたスキルが上手く生かせないかもしれない。
農耕民族型と狩猟民族型の垣根を越えるのは、そんなに簡単ではないと理解してください。
仕事のスタイルを変えるなら、決断はなるべくはやく
他の職種から営業職への転職を考えている人も、ふたつのスタイルの特徴を知った上で、前職の経験と照らし合わせてみるといいでしょう。
例えば、小売業の方なら、お客様とどういう接し方をしてきたかによって、どちらの型に馴染みやすいかが見極められると思います。
職種によって、どんな能力や強みを得られるかは異なります。
同じ職種でも、スタイルが変われば、身に付く力も変わる。
ひとつの職種で長く経験を重ねると、定着したやり方に縛られてしまうこともあり得ます。
採用側も、これまでの経歴にフォーカスしてしまいがちです。
今と違う業界、職種に飛び込もうと考えているなら、できるだけはやく動くことをオススメします。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。