あらためて考える。「好き」を仕事にする。とは ー1分で読めるニシダの仕事哲学⑰ー

ニシダチカ

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「ニシダの仕事哲学」では、10年以上人材業界の中で、様々な求職者と出会ってきたニシダが考える「仕事にまつわるアレコレ」をお話しします。あなたのこれからを考えるヒントにどうぞ。今回は、以前に一度テーマにした、「好き」を仕事にすることを、改めて考えてみます。

「好き」を仕事にできると強い。

新聞で4年ほど就職活動に関するコラムを書かせていただきました。自分が日頃から考えて、伝えたいことを発信するとても貴重な機会でした。ただ、長く連載させていただいたからといって、「文章を書くのが好きなんですね」と問われると、すぐに「はい」とは言い切れない。決してコラムを書くのが嫌だったわけではありません。作文がすごく苦手なわけでもない。でも、延々とやり続けるには「好き」という気持ちというべきか、モチベーションというべきか、が必要なんではないかと思うようになりました。継続してコラムを書かせていただいたからこその気づきかもしれませんね。

例えば、コラムで自分の考えを発信できたからといって、「ある人を取材してインタビュー内容をまとめてください」という依頼があったら、おそらく私はできないでしょう。一方で、コラムでも、インタビューでも、どんな形式の文章でも、書くのが苦じゃない人もいます。同じ仕事を目の前にしても、きっと私とはモチベーションの高まり方が全然違う。その仕事が「楽しい」「好きだ」と思える人には、おそらく一生かないません。コラムを書くことにやりがいを感じられても、私にとっての「好き」は、「書くこと自体が好き」ではないのです。だからこそ、純粋に「好き」ってやっぱり強いし、すごい。

「好き×得意」が最強。

就職活動や転職活動をしていると、「好き」だけで仕事を選ぶのは難しく、自分にできる「得意」から見つける場合もあります。それは大切な視点です。けれど、「できるから」だけではなく、「好き!楽しい!」感情もプラスできないでしょうか。「好き」というと、趣味などをイメージする人も多いですが、「〇〇をするのが好き」と考えることもできます。「いろいろな文章を書くのが好き」「人の話を聞くのが好き」「power pointで資料をつくるのが好き」など。資料作成で、ついフォントにこだわったり、新しい技を使ってみたくなったりするなら、それは立派な「好き」の証拠。「好き」によって「得意」になる相乗効果が生まれているはずです。

もちろん、「服が好きだからアパレル業界で働く」「絵が好きだから美術関連の仕事をする」という「〇〇が好き」で、意欲的に仕事ができるのも良い。いろいろな角度から、あなたの「好き」への理解を深め、仕事との結びつけ方を改めて考えてみてください。

筆者プロフィール

ニシダ チカ
株式会社名大社
人材紹介事業部 部長
キャリアアドバイザー
 
1981年生。神奈川県出身 岐阜県在住。
こう見えて実はリケジョ。外資系メーカーに就職後、人材業界にキャリアチェンジ。
新規事業立ち上げや、コンサル、飲食店経営、NPO職員など転職6回を経て現在。
社会人の他にも、学生の就活相談や、企業から採用の相談を受ける日々。
チャームポイントは、おかっぱ頭と丸メガネ。

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