転職活動はバレるもの? バレる原因と対策や対処法に加えてバレることを過度に恐れてはいけない理由を解説!

目次

転職活動がバレる主な理由~自分編

同僚などに話してしまう

ブログやSNSで転職活動を書いてしまう

勤務中に転職活動をしてしまう

いかにもという服装をしてしまう

社用のデバイスで転職情報にアクセスする

急な休みが増える

仕事がうわの空になる

転職活動がバレる主な理由~外部編

応募先企業からの問い合わせが入る

今の会社と同じ転職サイトを利用する

転職活動を理由に不利益な扱いはできない

転職活動が今の会社にバレることで考えられる現実的なデメリット

信頼されなくなる

重要な担当を外される

新しい仕事や研修の対象から外される

職場の空気が変わる

転職活動を妨害される

転職活動はバレるのが当然くらいの気持ちで行う

バレることを過度に恐れない

辞める会社にバレても困るのは一時的なもの

バレることが心配で転職活動が進まないなら本末転倒

バレるのは嫌だという人がやるべき対策

仕事の段取りを徹底する

今の会社と接点ができる行動をしない

言動に注意する

社宅なら郵便物や電話の声に注意する

退職してから転職活動を行う

転職活動がバレたときの対処

会社の反応を待つ

慰留されたときの考え方

冷遇されたときの考え方

残るにしても辞めるにしても仕事は最後までキチンとやる

転職はバレるかどうかより自分の人生にとっての重要度で考える

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コラムニスト

コラムニスト

転職活動が今の会社にバレるかどうかは、在職中に転職活動をしている人や、転職活動をしようと考えている人にとって気になる です。転職活動がバレるケースは概ね決まっています。

 この記事では、在職中の転職活動がバレる原因やその対策、バレたときの対処法に加え、バレることを過度に恐れてはいけない理由を紹介・解説します。

転職活動がバレる主な理由~自分編

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同僚などに話してしまう

転職活動をしていることが会社にバレる理由として多いのが、自分から同僚など社内の人に話してしまうケースです。普段から仲良くしている相手には、つい気を許してしまい、うっかり話してしまうことがあります。一緒に会社や上司について愚痴っていた相手ならなおさらでしょう。自分がうっかり話してしまうように、転職活動を聞いた相手も他の誰かにうっかり話してしまうケースや、悪意をもって会社に告げ口をしているケースなどが考えられます。

ブログやSNSで転職活動を書いてしまう

ブログに日常の出来事を書き込んで公開している人や、SNSで自分の思いをつぶやいている人は少なくありません。転職活動という人生の一大イベントであれば、書き込まずにはいられないこともあるでしょう。ネット上の各種サービスには同種の書き込みが無数に存在しています。そのため、自分の書き込みが関係者の目に入ることはないだろうと安心していると、実はランキング上位の人気ブログで会社関係者が読んでいたなど、思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。

勤務中に転職活動をしてしまう

勤務時間中に転職活動をしてしまったためにバレるケースも少なくありません。自分から話したり書き込んだりしていなくても、転職活動を見せてしまえばバレるのは時間の問題です。具体的には、外回り中に会社訪問や面接に行ったり、会社のパソコンで転職サイトなどにアクセスしたり、オフィス内で応募先と電話したりといったケースがあります。ブログやSNSの書き込みと同様に、見られていない、聞かれていないと思っていても、案外バレやすい行動だといえるでしょう。

いかにもという服装をしてしまう

日常的にリクルートスーツで勤務している場合は別ですが、いかにも転職活動をしていますといった服装で仕事をしているとバレる可能性が高くなります。会社帰りに会社訪問や面接などの転職活動をするためとはいえ、転職活動が会社にバレる理由としては、かなりリスキーな部類です。

社用のデバイスで転職情報にアクセスする

社内のパソコンや会社から貸与されているデバイスを使って、転職情報やサポートを受けているエージェントのWEBサイトにアクセスしたためにバレるケースがあります。先に述べた勤務時間中に利用するケースだけでなく、勤務時間外であっても社用のツール利用はバレるリスクが大きいといえるでしょう。

 総務やシステム管理部門などがアクセス履歴をこまめにチェックしているような企業では、ほぼバレるといっても過言ではありません。会社の電話も通話履歴でバレるおそれがあります。

急な休みが増える

転職活動に力を入れていると、会社訪問や面接の日程が詰まってくることがあります。そうなれば、必然的に会社を休まなければならない日が増えるでしょう。年次有給休暇の取得は理由を問いませんが、休暇申請時に理由を聞かれる企業は珍しくありません。その際にハッキリと転職活動のためといえれば別ですが、曖昧に濁したり、不自然な理由を使ったりすれば不審に思われる可能性があります。急に理由不明の休みが増えれば、転職活動がバレること以外にも痛くもない腹を探られるおそれがあるため要注意です。

仕事がうわの空になる

転職活動が本格化すると、時間的にも気分的にも仕事に集中できなくなる可能性が高まります。気持ちが転職後に向かっていれば、仕事がうわの空になってミスを連発するなど、それまでとは明らかに違う状況からバレるケースも少なくないようです。

転職活動がバレる主な理由~外部編

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応募先企業からの問い合わせが入る

自分からバレるような言動をしていなくても、外部の理由で転職活動がバレるケースがあります。その代表的なケースといえるのが、応募先企業からの問い合わせです。 必ずしも行われるわけではありませんが、書類選考や面接の過程のなかで、採用ミスマッチを避けることを目的に本人の同意を得たうえでリファレンスチェックを実施する企業があります。リファレンスチェックとは、申告内容が正しいものであるかどうかの調査や、応募書類や面接ではチェックできない事柄についての情報収集を目的として、応募者以外に問い合わせることです。

 リファレンスチェックでは、現職(退職後の場合は前職)の上司や同僚などの関係者に聞き込みを行うため、自分以外の者から転職活動がバレる代表的な理由だといえます。もっとも、個人情報の保護に関する法律が制定されている現在では、通常リファレンスチェックは本人の同意を得て行なわれるため、事前にバレることがわかっており、対策を考えることも可能です。とはいえ、想定外のイレギュラーな連絡が会社の電話に入ることなどでバレるケースがないとはいえません。

今の会社と同じ転職サイトを利用する

自分では完璧に隠しているつもりでも、現職の会社が利用している転職サイトの情報からバレるケースがあります。中途採用を行っている企業では転職サイトを利用しているケースが少なくありません。転職活動がバレるのは、人事担当者が人材を探す過程で「おや?」と思った人物が自社の社員だったというケースが主です。

転職活動を理由に不利益な扱いはできない

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転職活動がバレることをおそれる理由としてもっとも大きいのが、会社からの不利益な扱いでしょう。しかし、日本国憲法下のわが国においては、国や自治体との関係ではもちろんのこと、私人間であっても職業選択の自由があり、奴隷的扱いや強制労働が禁止されています。したがって、転職活動をしていること自体を理由として、従業員に対して不利益な扱いをすることは許されません。そのため、転職活動がバレることによる表向きのデメリットはないといえます。

転職活動が今の会社にバレることで考えられる現実的なデメリット

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信頼されなくなる

法的に守られているから転職活動がバレてもまったく問題がないかといえば、現実的にはそうともいい切れません。転職活動を行っている期間中にポテンシャルの低下、成績不振という事態が生じれば、バレた場合に転職活動との関連を疑われ、職務専念義務違反に問われたり、やる気がないというマイナス評価につながったりすることがあります。

 また、実際にはポテンシャルの低下などが生じていなかったとしても安心はできません。会社がそういった事態を懸念することで、表向きには他の理由が付けられたとしても、信頼されなくなり、不利益を被るおそれがあります。

重要な担当を外される

「転職する気がある社員はいつ辞めるかわからない」と思われることで、重要な担当を外される可能性があります。この場合も直接的に「転職活動をしているから」とはいわれないとしても、バレたためである可能性が高いでしょう。

新しい仕事や研修の対象から外される

会社にしてみれば、辞める人間に新規事業を任せたり、新たな投資はできません。先がないためで、当然といえば当然です。仮に転職するまでに片付く仕事であったとしても、対象から外される可能性が高いといえます。

職場の空気が変わる

良い意味でも悪い意味でも身内意識が強い日本の職場では、転職活動をする者に対する目が冷ややかになる可能性は否定できません。もし、社員の不満が多い職場であれば「自分だけ転職するのか」といった感情をもたれ、退職までの日々が厳しいものとなるおそれもあります。

転職活動を妨害される

転職活動がバレることによって生じるデメリットのうち、もっとも避けたいものが転職活動の妨害だといえるでしょう。社員に転職して欲しくない場合、一般的には不満や希望を聞いて待遇を改善するなどして慰留します。慰留されれば、その内容次第で考えればよい話です。

 一方で、レアケースではあるとしても、転職活動そのものを妨害される可能性がまったくないとはいえません。妨害する方法はいろいろです。リファレンスチェックにデタラメな回答をしたり、転職活動の時間がとれないように出張を命じたりといったケースが考えられます。

転職活動はバレるのが当然くらいの気持ちで行う

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バレることを過度に恐れない

転職活動がバレた場合、デメリットはあってもメリットがあるとは通常考えられません。つまり、損をすることはあっても得にはならないのが転職活動の発覚です。したがって、転職活動は可能な限り秘匿すべきだといえます。ただし、転職活動自体は正当な行為です。現職の業務に支障がないように行っていれば、過度に発覚を恐れる必要はありません。

辞める会社にバレても困るのは一時的なもの

程度問題ではあるものの、バレることによるデメリットは一時的なものであり、辞めてしまえば関係なくなります。仮に居づらくなるような扱いを受けたとしても、そのような会社であれば転職への意欲が増すと考えることが可能です。

バレることが心配で転職活動が進まないなら本末転倒

何よりも、バレることを心配するあまり転職活動が進まなくなってしまっては本末転倒です。また、バレないように控えめな活動にとどめることで、よい条件で転職できるチャンスを逃がしてしまうかもしれません。バレるのが当然くらいに思っていれば、楽な気持ちで転職活動を進められるでしょう。

 ただし、転職までの期間が長いケース、じっくりと転職活動を行うケースでは、バレてから辞めるまでの間にしんどい思いをするかもしれません。それも含めて考えれば、可能な範囲でバレない工夫が必要だといえます。

バレるのは嫌だという人がやるべき対策

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仕事の段取りを徹底する

在職中に転職活動を行う場合は、バレる要因となる現職への悪影響が出ないように仕事の段取りを徹底しましょう。重要な商談や会議、出張などと会社訪問や面接などのスケジュールがバッティングしないための調整は欠かせません。

また、仕事に身が入らず業務が雑になったり、ミスが多発したりといった状況は、転職に関係なく避けるべきものです。そのうえ転職が関係しているとなれば、円満な退社に悪影響を及ぼしかねません。気持ちよく新しいスタートを切るためにも段取りは重要です。

今の会社と接点ができる行動をしない

オフィス内では、自分から転職活動をしている情報が漏れないように注意する必要があります。周囲で上司や同僚が聞いているかもしれない、見ているかもしれない状況で、応募先やエージェントと通話やメールをする行為は自分からバラすようなものです。外回りの途中で会社訪問をしたり面接を受けたりする行為は、行動確認でバレる危険があります。退社後に会社訪問をするためにリクルートスーツで出社する行為も、転職活動と今の会社との接点となるため要注意です。

 また、通勤カバンの中に履歴書などの応募書類や先方の資料を入れておく行為も高リスクだといえます。このような行動をしなければ、バレる可能性は大きく低下するでしょう。転職サイトはブロック機能を使うことで接点化を防げます。

言動に注意する

勤務時間中はもちろんのこと、アフターファイブの飲み会の席であっても言動には注意しなければいけません。自分では普段と同じで問題ないだろう思っていても、ちょっとした言動からバレる可能性があります。そのため、転職に関連するワードは極力使わないようにしましょう。必要もないのに他社の話を出すことも避けるべきです。些細なことから漏れるのが情報であることから、自身の言動には十分注意すべきといえます。

社宅なら郵便物や電話の声に注意する

実家暮らしなど会社関係者が近所にいない人には関係ありませんが、専用社宅など社員が多く入っている建物に住んでいる場合は、壁に耳あり障子に目ありと心得ましょう。自宅だからといって安心は禁物です。郵便物が外から見える形状のポストになっている場合は、エージェントや応募先の企業から送られてきた書類等を見られてしまうおそれがあります。不安がある場合は、郵便局留めや実家への送付にしてもらえないか相談してみるとよいでしょう。

 また、電話の声が筒抜けになっている可能性も考えられるため、電話でのやりとりを少なくしたり、人がいないところへ移動して通話するなどの工夫が必要です。

退職してから転職活動を行う

絶対にバレない方法としては、退職を先に済ませてからの転職活動が考えられます。時間が自由になることで、働きながらの転職活動よりも行動しやすくなるでしょう。ただし、収入が途絶えること、無職という立場に対する焦りが出やすいことがデメリットです。経済的な不安がなく、納得できる転職先の内定がとれるまで頑張れるのであればおすすめできます。

転職活動がバレたときの対処

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会社の反応を待つ

転職活動が会社にバレてしまったときに何をすればよいのかは、過去に転職の経験がなければ悩むところかもしれません。ひとつハッキリしていることは、転職活動そのものは個人的な問題であり、活動をしているというだけなら会社に伝える必要はありません。そもそも、具体的なことが決まっていない段階で起こせるアクションはないでしょう。したがって、バレたとしても会社の反応を待って対応することになります。

 バレたことはわかっているものの、会社からの反応がない場合は気まずいかもしれません。しかし、あくまでも社員として通常通りの勤務を行うことがポイントです。

慰留されたときの考え方

会社側から慰留された場合は、条件を検討することも選択肢に入ります。会社そのものが嫌で転職をしたい場合は別にして、希望をかなえられるなら転職しない決断もアリです。その際、転職したい理由が鍵を握る可能性があります。ありのままに話さなければ、望む結果につながらないとはいうものの、正直に話すかどうかは自分の判断次第です。

 一般的に、転職を思いとどまるほどの好条件を提示して慰留されるのはレアケースといえるでしょう。その前提でいえば、次のステップへチャレンジするといった理由を述べた方が無難です。それなら頑張れと送り出してくれるかもしれません。そうではなく、好条件が出されたとしても、選択肢が増えるため悪い話ではないです。

また、会社の反応にかかわらず転職の選択を変えるつもりがなかったとしても、無駄に揉める必要もないことから、円満な話しあいを心掛けるとよいでしょう。

冷遇されたときの考え方

転職活動がバレて冷遇された場合、問題はその程度で、自分なりに許容範囲であればやり過ごすことも有効な選択となります。退職までのわずかな時間だと考えれば、争いに労力を費やすよりも、転職後の準備をしっかりと行う方が建設的です。しかし、度を越しているようならしかるべき筋に相談するなどの対策をとることも重要となります。どこで線を引くかは人によって異なるため、結論はあくまでも自分にとってどちらが得策かの判断次第です。

残るにしても辞めるにしても仕事は最後までキチンとやる

バレたことで会社との関係が悪化し、交渉が決裂したようなケースは別にして、そうでなければ会社に残る場合だけでなく、辞める場合でも残っている仕事はキチンとやることが重要です。その会社の社員である以上、退職するまではしっかりと仕事をすることが求められます。また、同じ業界ならもちろんのこと、そうでなくても話が外部に伝わることは珍しくありません。辞めるからといって手を抜いていると、転職先に伝わるおそれがあります。

転職はバレるかどうかより自分の人生にとっての重要度で考える

転職活動がバレると実質的なデメリットが多く考えられるため、できるだけバレないように転職活動を行うことが重要です。たとえば、バレる理由とバレないための行動を一覧にまとめて、都度チェックする手があります。

 しかし、その転職が欠かせないものであれば、たとえバレるとしても活動しないわけにはいかないでしょう。バレないことのほうが重要だとすれば、その転職はしなくてもよい転職かもしれません。バレる・バレないの前に、何のために転職するのか、自分の人生にとっての重要度を考える必要があります。

筆者プロフィール

コラムニスト
株式会社名大社の顧問コラムニスト

客観的な視点から、有益な転職情報コラムを手掛ける。

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