新卒で入社したばかりの会社を辞める前に読む記事
5月、6月あたりから、今年の春に新卒で働き始めた人たちからの転職相談が増えてきました。入社して数ヶ月で辞めるのが一概にダメだとは言いません。けれど、やはり早期退職にはリスクも伴います。「入ったばかりだけど辞めたい…」と考えているあなた。この記事を読んで、一度冷静に考えてみてもらえたら嬉しいです。
この記事のポイント
・早期退職が転職の選択肢を狭めてしまうかも
・安易に「辞めるならはやい方がいい」と考えないで
・妥当な理由なく退職するのを辞めましょう
前職の期間で、次に受けられる会社が変わる
会社2、3ヶ月で辞める最大のリスクは、あなた自身のイメージが悪くなってしまうことです。例えば、入社前に聞いていた話と違ったとしても、「リサーチ不足だったのではないか」「判断のつめが甘いのではないか」といった印象を持たれてしまいます。その他、働いた期間が短いほど「嫌なことがあるとすぐに逃げ出しそう」とも思われてしまうでしょう。どうしてもマイナスに捉えられることは、覚悟しなくてはいけません。きついパワハラを受けているなど、心身の健康を害するような場合でなければ、半年から1年は勤務した方が、転職はしやすくなります。実際、前職をどのくらいの期間で辞めたかを、中途採用の合否において重視する会社もあるようです。あなたの次の可能性に大きく響いてきます。
周りを納得させる退職理由がありますか?
あなたが辞めたい理由についても、本当に妥当かどうか確かめましょう。
「前職はこんな仕事だったので…」と話しながら、自分はまだその業務をやっていない人がいました。つまり、先輩たちの働く姿から想像できる範囲だけで、その会社での未来を諦めたということです。けれど、その状態で前職の仕事について語っても、説得力は弱いですよね。
逆に、「できる仕事が少なく、やりがいもなくてしんどい…」と、新入社員の時期の業務への不満を口にする人もいます。けれど、その状況は永遠に続くものではないですよね。入社当社だからこそ、やるべき仕事や覚えるべきことは少なからずあるもの。この理由で辞めるのははっきり言ってもったいないです。先が見えず不安なら、少し年上の先輩がどうステップアップしていったのか、聞いてみてはどうですか。
転職を決める上で大切なのは、周りを納得させられる退職理由があるかどうかです。「ちょっと嫌なことがあるから辞めよう」では通用しません。「辞めるならはやい方がいい」という言葉も聞きますが、それは会社が明らかにおかしい場合に限った話です。
理由なく辞めて転職先が見つからないと、そこから負のループに入り込んでしまうかもしれません。安易な決断が取り返しのつかない事態を招きます。どうか慎重に考えてみてくださいね。
クロさん、
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
愛知県出身愛知県在住
東京のIT系技術商社で、文系出身ながら営業職として奮闘。その後、愛知へUターンして名大社に入社。
冷静沈着に筋の通ったアドバイスを重んじるキャリアアドバイザー。