その"志望動機"、あんまり意味がないかも... 〜職務経歴書に悩むあなたへ①~
この記事では、主にはじめての転職を考えているみなさんに、職務経歴書の“志望動機”の書き方についてアドバイスしたいと思います。
新卒の就職活動時の履歴書やエントリーシートと異なり、フリースタイルの職務経歴書は、なにを、どのように書いたらいいか迷うこともありますよね。
その中でも「なぜその会社で働きたいのか」という志望動機で悩む声は少なくありません。
自分自身の気持ちとどう向き合って、相手にどう伝えたらいいのかを知ってください。
理念、事業も説明してもしかたない
例えば、こんな志望動機をよく目にします。
「貴社の□□という理念に共感し、〇〇で社会に貢献する事業に携わりたいです」
「△△の生産を主力事業として、安定的な売り上げ実績を残しています」
理念や事業など、その会社にまつわる情報の紹介文のような志望動機です。
大前提として、もちろん会社を理解しておくことは不可欠。
でも、それを志望動機に長々と書いたり、あるいは、面接時に詳細に説明したりしても、相手にとってはよく知っている話ですよね。
「勉強してきました」というアピールに力を使いすぎても、実はあまり意味がないんです。
学生時代の就職活動では、相手への興味関心をしっかりと示すためにそうした内容を書き込んだかもしれませんが、転職ではもっと自分に引き寄せた志望動機を意識しましょう。
自分と会社をつなぐ“なにか”を明確に
志望動機を伝える上で欠かせないのは、
「その会社を志望するあなたならではの理由」。
例えば、アパレルを扱う企業で働きたいとしたら、「アパレル業界の企業なので応募しました」では理由にはなりません。誰でも書けることですし、そもそも理由ではありません。
なぜ、アパレル業界に惹かれているのか。
なにをきっかけに、いつからアパレルに興味を持ったのか。 など
志望する企業とのつながりがみえるエピソードを交えて語ってください。
そこをしっかりと描くことで、あなたの思いが伝わり、理由に納得してもらえてこそ採用への意欲も高まります。
さらに、転職者であれば、一度どこかで働いてきた経験をもとに語れますよね。実際の仕事の様子もある程度イメージできるはずです。
仕事を経験して変化した価値観や目標。
それが面接を受けている会社とどうマッチしているのかを記してもいいでしょう。
あなた = 〇〇 = 志望する会社
端的にいえば、この図式が明確に示せているか否かを確認してください。
関係性のはっきりとしたプレゼンは、読み手や聞き手にも納得感を与えます。
「なるほど」と腹落ちする語りができる力は、どんな職場でも生きるものです。
志望動機を書く機会を、成長にも生かしてください。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。