「労働の価値」との向き合いかたー1分で読めるニシダの仕事哲学ー

ニシダチカ

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ニシダの仕事哲学」では、人材業界に10年以上関わり続け、様々な求職者と出会ってきたニシダが考える「仕事にまつわるアレコレ」をお話しします。あなたのこれからを考えるヒントにどうぞ。9回目は、「労働価値」について考えてみます。

あなたが仕事で大切にしている価値はなに?

あなたは、自分の携わる仕事に対して、どんな価値を見出していますか。その答えは、人それぞれのはず。これまでなにを大切にして働いてきたか、ふりかえってみてください。アメリカの心理学者、ドナルド・E・スーパーは、人が労働に見出す価値を下の表のように分類しています。

【ドナルド・E・スーパーの14の労働価値】

1

能力の活用

自分の能力を発揮できること

2

達成

良い結果が生まれたという実感

3

美的追求

美しいものを創りだせること

4

愛他性

人の役に立てること

5

自律性

自律できること

6

創造性

新しいものや考え方を創りだせること

7

経済的報酬

お金を稼ぎ、高水準の生活をすること

8

ライフスタイル

自分の望む生活ができること

9

身体的活動

身体を動かす機会が持てること

10

社会的評価

成果を認めてもらえること

11

冒険性

わくわくするような体験ができること

12

社会的交流性

いろいろな人と一緒に仕事ができること

13

多様性

多様な活動ができること

14

環境

仕事の環境が心地よいこと

いかがですか。あなたが仕事に求めている価値を、この中に見つけられるでしょうか。仕事を通して生み出すもの、得られるもの、経験できることを重んじる視点や、個人の生活や人とのつながりと紐づける視点もあります。スーパーの理論を参考に、自分の仕事へのモチベーションを高める要因を明確にしてみてください。

仕事や職場への違和感を労働価値から見返してみる

仕事をしていて、ふと「自分に合っていないかも」と違和感を抱く瞬間はありませんか。労働価値は、そんな違和感の原因を探るヒントになります。今の仕事の内容が、自分の大切にしていることとズレているのかも。もしくは、一緒に働く同僚の価値観や会社の重んじていることが、あなたと異なるのかもしれない。違和感の正体が分かったら、職場での仕事との向き合い方も改めて考えられるでしょう。労働にどんな価値を置くかは人それぞれですから、違いがあるのが悪い訳ではありません。ズレがあるからそこでは働けないという話でもない。ただ、組織や同僚との労働価値のミスマッチがあなたのモヤモヤにつながっているとしたら、一度きちんと確認してみてはどうでしょう。

筆者プロフィール

ニシダ チカ
株式会社名大社
人材紹介事業部 部長
キャリアアドバイザー
 
1981年生。神奈川県出身 名古屋市在住。
こう見えて実はリケジョ。外資系メーカーに就職後、人材業界にキャリアチェンジ。
新規事業立ち上げや、コンサル、飲食店経営、NPO職員など転職6回を経て現在。
社会人の他にも、学生の就活相談や、企業から採用の相談を受ける日々。
チャームポイントは、おかっぱ頭とメガネ。

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