「ブラック企業」で働くのを避けるには
「ブラック企業では働きたくありません」。
転職の面談でこんな声を聞くことは少なくありません。
「ブラック企業」。たしかに、進んで入りたいと思う人は少ないでしょう。
ですが、まず教えてください。
あなたの思う「ブラック企業」ってどんな企業ですか?
避けたがる人の多い「ブラック企業」について、なんとなく「嫌だ、ダメだ」と思うのではなく、一度立ち止まって考えてみませんか。
この記事のポイント
・「ブラック企業」とは?
・その企業は本当にブラック企業?
・ブラック企業は自分で見極める
「ブラック」か否かを決めるのはなに?
さて、冒頭の質問に戻って。あなたの思う「ブラック企業」はどんな企業ですか?
「残業が多い」「仕事がきつい」「土日休めない」など、あれこれと条件が思い浮かぶかもしれません。マスメディアやSNSで見かける「ブラック企業」認定の基準も、いろいろとありますよね。そうした情報を参考に「こんな企業がブラックでしょ」と見定めている人もいるはず。
ただ、ちょっと考えてみましょう。
あなたの考える「ブラック企業」の条件は、本当に「ブラック」ですか?
例えば、法で定められた就労時間や日数をこえて働くことを強要されている。それは、きちんと正すべきところのある「ブラック企業」だといえます。
他方で、「日常的に数時間の残業は必要」「体力の要る仕事」「平日休みだけど土日出勤」といった企業は「ブラック」でしょうか?
「残業が普通にあるのは嫌だ」「体使うのは苦手」「土日は休みたい」だから、こうした企業では働きたくないと考える人もいると思います。けれど、「職務上必要であり、無理のない範囲の条件」と納得できる人にとっては許容できること。そう、その条件で働きたくない「ブラック企業」となるかどうかは人それぞれ。「私の会社は〇〇だからブラック」と語られている全ての言葉が、あなたにも当てはまるとは限りません。つまり、ブラックか否かを決めるのは、あなたの働き方への価値観です。
ブラック企業を見極める基準はあなたの中にしかない
他の人にとってはブラック企業でも、あなたにとってはホワイト企業かもしれない。なのに、顔も見えない誰かの声に踊らされて、「〇〇な企業はブラック」と安易な選り好みをしては、自分に合う企業と出会う可能性を狭めてしまいます。
ストレスフルな環境を避けたいのであれば、まずはあなた自身の「ブラック」の条件を整理しましょう。自分がなにを嫌だと感じるのか、経験も踏まえて導き出してみる。すると、求人票で確認すべきこと、キャリアアドバイザーに聞いておくべきことが明確になるはず。「自分にとってここはブラック企業」か、白黒つけられるのはあなただけです。
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クロさん、
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
愛知県出身愛知県在住
東京のIT系技術商社で、文系出身ながら営業職として奮闘。その後、愛知へUターンして名大社に入社。
冷静沈着に筋の通ったアドバイスを重んじるキャリアアドバイザー。