【TENSHOKU BOOKS DIALOGUE20】 転職先で「がっかり」されないために、すべきこと、してはダメなこと〜『無敵の転職』を読んで〜
オギウエが選んだ転職本について、名大社のキャリアアドバイザーと対談してみました。
前回からの参考文献は、森本千賀子さんの『トップコンサルタントが教える 無敵の転職』。
今回はやっすーさんと、転職先に入社した後につまずかないためにすべきことを話します。
〜今回のおすすめ転職本〜
森本千賀子『トップコンサルタントが教える 無敵の転職』新星出版社、2019年
今回の対談のポイント!
・過去の実績よりも未来へのポテンシャルを示す。
・ポジション、肩書きは本当に必要か。慎重に判断を。
・「前の会社では…」はNGワード!
せりさん
面接の段階から、前職での実績がどうこうより、謙虚な姿勢でポテンシャルをアピールするのが良い。
「御社の仕事をやったことはないけれど、こういう経験があるからやれます」といった話など。
仕事の仕方、経歴、意欲を伝えてもらいたいです。
それから、転職後の前向きな目標は用意しておくことを勧めます。
目指すところが明確で、マッチしていれば、「この人はがんばってくれそうだ」と一般的に思ってもらえるのでは。
やっすー
せりさん
相手に良いイメージを抱いてもらい、言葉通りの行動を転職先で実行できれば信頼してもらえますよね。
森本さんは、入社後に「ポジション」や「肩書き」にこだわらないという話もしています。
もともとポジションのなかった20代はともかく、30代、40代だと気にする人も少なくない印象です。
肩書きを転職時の条件として挙げる人もいます。
40代、50代だと、前職で部長だったという人もいるでしょう。
実際、伝統的な企業や大規模な企業では、ポジションや肩書きがあった方が、組織を動かしやすいというケースもあると思います。
ただ、逆に摩擦の種ともなり得る。
社長はその人を認めていても、部下が「大丈夫?」と疑念を抱くかもしれない。
そうした可能性を危惧して、「入社時は肩書きなし」を希望した人もいましたよ。
きちんと職場に馴染み、実績を残した後に肩書きをもらっていました。
転職先の事情も踏まえながら、適切な判断を下したり、希望を出したりする必要があります。
やっすー
せりさん
自分も周りも気持ちよく働くために、肩書きが必要か不要かを冷静に考えないといけませんね。
ちなみに、やっすーさんも転職経験者ですよね。
ご自身の経験から、なにが大事だと思いますか?
やっぱり「前の会社ではこうだった」とは言わない。
心情的に受け入れ難い文化があっても、一旦飲み込むべきです。
なぜなら、新入りの自分にはまだ見えていない、その仕組みや習慣に至った経緯が転職先にもきっとあるので。
それを知ろうとする努力はしましょう。
そして、きちんと理解し、同僚との距離感も縮まったところで、「こうしたらどう?」を提案したって遅くないですよ。
やっすー
せりさん
たしかに、無闇に反発しても良いことはありませんね。
まずは現状を受け入れる素直さが大切なんでしょうね。
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森本さんは、「入社後の『がっかり』を防ぐために」という項目を立てて、アドバイスを記しています。
“前職での経験にこだわり過ぎない”
“実績や能力を誇示しない”
“新しい職場でどう貢献できるかを示す”
といった内容です。