気になる"賃上げ"の現実は?どう働き、どう収入を得るか考える。
円安、物価上昇を受け、企業の賃上げを望む声が聞こえ続けている昨今。転職による収入アップができないかと考える人も少なくありません。
そんな中、賃上げへの動きをみせる企業もありますが、実際に高い収入が期待できるのはどんな職場なのでしょう?
今回は、企業の規模によって、給与額の決定でなにが重視されるかに注目します。収入と働き方があなたの希望に合う企業を見つける参考にしてください。
この記事のポイント!
・大企業ほど、基本給の決定に業績や成果を重んじる。
・中小企業の方が、年齢や勤続年数を重視して給与を決める。
(意外にも)中小企業の方が年功序列重視!
ひとつデータをご紹介しましょう。
下のグラフは、「基本給の決定要素」を企業規模別に示したものです(厚生労働省「令和4年就労条件総合調査」より)。
これをみると、「業績・成果」は企業規模が大きいほど重視される割合が高く、逆に「年齢・勤続年数など」を重んじる割合は1000人未満の企業の方が高くなっています。
つまり、大企業の方が、年功序列よりも実力主義の給与体系をとる傾向があるということです。
「大手に入れば、年々給与が増えていく」という一昔前の日本企業へのイメージは変わりつつあります。
むしろこのデータからも分かるように、中小企業の方が年齢や勤続年数を給与に反映しているようです。
もちろん、大企業が長く勤めることをまったく認めないという話ではありません。
経験を積み上げ、実績を残し続けている人は、結果的に年とともに高い収入を得られるようになっていくでしょう。
ただし人数が多い分、その背景には、社内での競争やポジション争いがある場合も…。
そうした可能性も視野に入れて職場を選ぶ必要があります。
「収入を上げたいから中小企業ではなく大企業へ」と安易に判断するのはあまりおすすめしません。
規模だけに捉われず、その企業が何によって給与を決めているのか、一歩踏み込んで探ることが不可欠です。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。