「この企業はEV化後も大丈夫ですか?」という不安に応える。-CAやっすーが気になるハナシ5-
キャリアアドバイザーをしていると、本当にいろいろな声を耳にします。
悩みの中身は人それぞれ。
そんな中で、私が最近気になっているハナシをご紹介します。
今回取り上げるのは、自動車業界への転職を考える人たちから最近よく耳にする「この企業は、電気自動車(EV)へとシフトした後も大丈夫ですか?」という声。
業界の変革が取り沙汰される中、転職先をどのように考えたらいいのかアドバイスします。
この記事のポイント!
・EV化の企業への影響をイメージだけで捉えてはダメ。
・業界や業種で括らず、企業ごとの今の動きに目を向ける。
・EVならではのニーズに応える企業の情報を拾う。
自動車関連企業それぞれの“今の動き”を要チェック!
ガソリン車からEVへ。
自動車業界が大きく変化しつつあるのは、周知のことでしょう。
その部品点数はガソリン車の約3分の2になるといわれます。
自動車部品メーカーの多くがEV化への対応を迫られる中、多くの企業が仕事を失うのでは…。
そんなイメージが、転職者の意識にも影響を与えているようです。
「自動車業界で働きたいが、自分が転職しようとしている企業はEV化しても安泰でしょうか?」
こうした不安を口にする求職者が少なくありません。
ただ、あくまでもイメージが先行してしまっている印象です。
“自動車業界” “自動車部品メーカー”と大きな括りで目を向けるのではなく、EV化を受けた各企業の動きを冷静に見極める必要があります。
たしかに打撃を受ける企業もあるでしょう。
どんな部品を作ってきたかによって、その度合いは異なります。
新しい製品へのチャレンジを始めた企業、既存のノウハウを発展させている企業。
将来的に主力製品が入れ替わる可能性も考慮しながら、直近の動きに注目することが大切です。
これからの自動車への新たなニーズを捉える
EVへのシフトによって変わるのは動力だけではありません。
例えば、ガソリンエンジンがなくなると、冬期にエンジンの余熱を使って室温調整することができなくなります。
その分、エンジン動力を必要としないタイプのエアコンやシートヒーター、ステアリングヒーターなどのニーズは増すでしょう。
また、ガソリン車にはあった振動や音がなくなり、静かに運転できるようになります。
その分、動力とは別の部分で発生する小さな音や振動(タイヤが転がる際に発生する音や、風切り音など)が気になるようになるでしょうから、防音・防振技術に秀でた企業にはビジネスチャンスとなるでしょう。
このように、EVならではの快適なドライブを実現する新たなニーズが生まれており、それに応えようとする企業が、メディアでも取り上げられています。
将来性をはかるヒントとして、そうした情報も活用してください。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。