やっすーの自動車業界解説④ 生産管理の仕事
ものづくりの盛んな東海エリア。
自動車業界での転職を考えている人もたくさんいるでしょう。
「改めて業界の基礎から知りたい」という人たちのために、自動車業界のあれこれを解説します。
第4回は、“生産管理”の仕事について。
メーカー未経験で、営業以外の職種への転職を考えている方はぜひチェックしてください。
この記事のポイント!
・生産管理は、お客様に製品を納めるまでのプロセスを管理する仕事
・社内外で円滑なコミュニケーションを取れる人間関係を構築
・人と接するのが好き、得意な人が力を発揮しやすいポジション
製造から納品までのプロセスを管理
“生産管理”は、端的にいえば、決められた納期、単価、数量を踏まえて、お客様に納めるまでのプロセス全体を管理する仕事です。
守備範囲は会社の規模や方針によって異なりますので、一概には言えませんが、おおよその全体像をお伝えします。
自社工場の稼働状況を考慮して、内製/外注を切り分ける。
外注分の納期や単価はどの程度の内容で出すのか。
依頼先の企業もスケジュールが詰まっているようなら、自社分を優先してもらえるように交渉する場合もあります。
もちろん、外部だけでなく社内での調整も必要です。他の案件との兼ね合いも考えつつ、製造部門と段取りを決めます。
さらに、材料の調達を生産管理の業務に含めているメーカーも(購買、調達の部署は別という企業も少なくありません)。
そして、製造したものを届けるための配送の手配まで行います。
お客様、協力会社、社内、三方よしの関係づくりが肝
このように、生産管理は社内外での調整が主な役目です。
営業職のように売上を立てるのではなく、お客様との契約通りの売上が間違いなく入ってくるようにコントロールするポジションだといえます。
数字に追われるプレッシャーが苦手という人には、ストレスの少ない職種かもしれませんね。
一方で、淡々とデスクワークをこなせばいい訳ではなく、調整役としてのスキルは求められます。
例えば、想定外に急ぎの依頼があった場合には、製造部門や協力会社に無理を聞いてもらうためのお願いをしなくてはいけません。
時と場合によって、「大変な仕事をお願いする分、次は条件のいい案件を回します」というような、少しでも快く話を通すコミュニケーションもとります。
一時の数字だけでなく、長い目で見てお互いに気持ちよく働ける関係性を築ける。
「人と関わるのが好き、得意」という人におすすめです。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。