やっすーの自動車業界解説⑤ 品質管理の仕事
ものづくりの盛んな東海エリア。
自動車業界での転職を考えている人もたくさんいるでしょう。
「業界の基礎から知りたい」という人たちのために、自動車業界のあれこれを解説します。
第5回は、“品質管理”の仕事について。
前回の“生産管理”同様に、メーカー未経験で、営業以外の職種への転職を考えている方に、チェックしてもらえたら嬉しいです。
この記事のポイント!
・品質管理は、不良品を出さないためのプロセスを整える仕事
・“品質管理”と“品質保証”。どこまでの業務を担当するかは企業で異なる
・品質とコストのバランスをとるため、社内外との調整役に
不良品を出さないメーカーの番人
ざっくりいうと…
”品質管理”“品質保証”はその名の通り、メーカーにおいて製品の品質に責任を持つ仕事です。
不良品を出さないためのプロセスを整えます。
よく似た名前の”品質管理”“品質保証”という仕事がありますが、これらは本来別の役割です。
不良品が出ないような工程づくりを行うのが品質管理。
出荷前に不良品がないか確かめるのが品質保証。
さらに、出荷後のクレーム対応も一般的には品質保証の範疇に含まれます。
ただし、このふたつが常に分担されているとは限りません。
中小規模の企業においては、品質管理と品質保証を同じ人が行なっているケースもあります。
また企業により分担範囲が異なる場合もあります。
品質系職種への転職を考える場合は、どこまでの業務を任せられることになるのかあらかじめ確認しておくといいでしょう。
品質とコストのバランスを整える調整役
品質管理に携わる上では、社内外での調整力が問われます。
例えば、お客様から出荷品の全品検査を求められたとしましょう。
ひとつ残らずチェックすれば、当然不良品は無くせます。
とはいえ、それは現実的ではありません。
社内でのコストがかかりすぎて単価が合わなくなります。
「お客様が言っているから」だとイエスマンになっては、社内の理解は得られない。
では、不良品を極力出さず、最大限コストを削れるバランスのとれたやり方はどんなものか。
各工程の担当者に納得してもらえるやり方はあるのか。
周りの声を聞きながら納得のいく提案をするには、聴く力と伝える力が必要です。
コミュニケーションに自信ありの営業経験者も、力を発揮できる仕事だと思います。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。