自分のスキル、どうやってアピールしたらいい? 〜職務経歴書に悩むあなたへ②〜
先月、主にはじめての転職を考えている人たち向けに、職務経歴書で“志望動機”をどうやって書くかアドバイスをしました。(前回の記事はコチラ)
今回は、同じく職務経歴書で、自分の持っているスキルについてどうアピールするかをお話しします。転職ビギナーの方だけでなく、現職、前職で何年もの経験を積んできた人にも参考にしていただけるでしょう。
「ウチでも活躍できる!」と想像をかき立てるアピールを
仕事を通して得られるスキルは、大きく下記のふたつに分かれます。
企業内特殊熟練
→ 企業独自の仕事の仕方に紐づいて身に付く、特定の組織の中でのみ役立つスキル。
特徴的な商材を扱う企業での販売ノウハウなど。あるいは、企業内での人間関係に基づくチームビルディングの手法など。要は他社では活かしづらいスキル。
一般的熟練
→ 端的にいえば、特定の企業だけでなく、他社でも生かせる汎用性の高いスキル。“ポータブル(持ち運び可能)なスキル”とも。組織や業界が変わっても使えるコミュニケーションやマネジメントのスキルなど。
みなさんお分かりかと思いますが、職務経歴書で示すべきは“一般的熟練”であるということ。
例えば、「営業として、〇〇の商品を××にご提案して、月に数千万円の売上実績があります。社内では常にトップクラスでした」と自己アピールをしたとします。しかし、その実績が前職の商材や職場環境によるものではなく、企業が変わっても同様の活躍ができることを明確に伝えられなければ採用担当者には響きません。実力に疑問を持たれないためには、転職先での仕事ぶりがイメージしやすい情報も合わせて発してください。
具体的には、実績の結果よりもプロセスを詳しく書いておくと、伝わりやすくなります。
・顧客開拓のためにとった手法
・提案力を高めるためにした努力
・人間関係を円滑にするためにとったコミュニケーション
「仕事をスムーズに回すために、協力会社の人にコーヒーを差し入れて距離を縮めた」。そんなちょっとしたエピソードから、「この人はうちの会社でもこんな動きをしてくれるはずだ」と思い浮かべてもらえます。
働き続けた日々の分だけスキルは必ず磨かれている
そもそも職務経歴書を書く際に、「自分には特筆すべきスキルなんてないよ…」と自信が持てない人もいるではないでしょうか。そんなことはありません。働いて成果を残した分だけあなたの中にスキルは蓄積されています。
まずは自分が現職あるいは前職で生んだ実績を整理してみる。
↓
実績を数字だけでなく、具体的な行動のエピソードに変換する。
↓
エピソードから転職先でも生かせる力を見つける
このように考えてみてください。
また、志望する企業の働き方や事業によって重宝されるスキルもあります。自分のスキルのうちどれがマッチしやすいか、エージェントに相談して絞り込むのもひとつの手ですよ。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。