転職先でも活躍できる理由をなにで示すか〜職務経歴書に悩むあなたへ③〜
先月、先々月と連続でお送りしています、職務経歴書の書き方のアドバイス。(前回、前々回の記事も併せてご覧ください)
同じシリーズとして、自分をPRする際の前提となる考え方と、それに基づいてどんな情報を示すのがいいかをお話しします。今回も、転職ビギナーの方だけでなく、現職、前職で何年もの経験を積んできた人にも参考にしていただけたら嬉しいです。
転職活動中にお互いが知り合えることは決して多くない
はじめに、すごく当たり前のことを言います。
転職活動をするにあたって、求職者は企業のことを知らないし、企業はやってきた求職者について知る術をほとんど持っていません。
新卒だろうと、転職だろうと当たり前のことですが、お互いを知ろうとしても、そこには限界があります。
数度の面接で、場合によっては遠隔でのやり取りだけで決めてしまう転職活動ではなおさらです。
だからこそ、どんな人か知るために細かいことにまで目を皿にして注目するのは当然のこと。
限られた機会の中で、いかに採用を判断するのに有益な情報を得られるかが企業にとっては鍵となる。
一方で、求職者は企業の情報を知ると同時に、自分がその会社で活躍できる人間であることを端的に示さなくてはいけません。
「私はきっと活躍できます」と言っているだけでは、信頼できませんよね。
中古車ショップで車を選んでいるときに、「この車は長くしっかり走りますよ」と薦められても言葉だけでは「買おう」とはならないのと同じです。
活躍できることを示すには、納得してもらえるだけの根拠を、丁寧すぎるほどに示さなくてはいけません。
だって、どんな素晴らしい経歴があっても、相手には見えていないんですから。
前職での立場、実績を明確に示す
面接官が気になる有効な情報のひとつは前職での客観的な評価です。
面接官の立場からすると、採用選考の限られた機会・時間で得られる印象と異なり、
「一緒に働いて、長い時間近くで見ていた人たちがどう評価していたのか」はとても説得力ある情報に感じます。
それを示すため、どんなポジションを任されていたのか、どれだけの成果を残していたのか、明確に記入し、面接でも伝えましょう。
それらは「こんなことができます」と主張するあなたの言葉の裏付けになります。
例えば、
「成績優秀者上位◯%しかもらえない表彰を受けました」
「同期では最速でチームリーダーに抜擢され、▲人のチームをマネジメントしていました」
といった、具体的にイメージが持ちやすい情報を伝えましょう。
すると、その情報をもとに、それが転職先でも通用するのか否かをきちんと確認してもらえるでしょう。
数字だけでなく、
「社内行事の幹事を率先してやりました」
「土日も先輩に遊びに連れて行ってもらっていました」
といった人柄が窺えるエピソードが役立つこともあります。
面接官の人が聞いた時にどんなことを感じてもらえるか想像しながら、あなたを深掘りしてもらうための情報を、こちらから積極的かつ詳細に出していきましょう!
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。