"コミュニケーション能力"についてどう書くか〜職務経歴書に悩むあなたへ⑤〜
これまで4回にわたってお送りしている職務経歴書の書き方アドバイスの第5弾。
今回は、自分の強みとする人も少なくない“コミュニケーション能力”についてどのように書くといいのか考えます。
人と接するスキルを活かして働きたいあなた。
自分の魅力を伝える上でぜひ参考にしてください。
人事担当者に自分と同じイメージを共有できるか
「コミュニケーション能力に自信があります」
いいですね!
けれど、どう自信があるのでしょう?
コミュニケーション能力と言っても、発揮できる場面、使いこなしてきた場面によって、その力の中身は大きく異なるものです。
職務経歴書で伝えて欲しいのは、まさにこの中身の部分。
自分がどんなコミュニケーション能力を持っているのかを書くことが大切です。
人事担当者が、あなたが活躍する場面を具体的にイメージできる情報を提示しましょう。
職務経歴書を読む人事の人は、あなたがどんな経験をしてきたのか知りません。
業界や業態が違えば、同じ職種でも働き方は大きく変わるもの。
どんな環境で、どんな仕事をしてきたか想像するのは難しいことです。
一方で、相手が経験豊富な人事担当者だと、こちらから情報を示さなければ、経験則で補完したイメージをあてられてしまうかもしれない。
自分のコミュニケーション能力を知ってもらうためにどんな話をしたらいいか。
過去の経験を明確に共有するために要る情報はなにか。
しっかりと精査した上で、具体的なエピソードを職務経歴書に書いてください。
人事担当者と同じイメージを共有できるか
エピソードは、「ちょっと細かすぎかな」と思うほどディティールまで記しましょう。
誰と、どんなコミュニケーションを取ってきたのか、少しでも詳しく知ることができれば、あなたの仕事ぶりに対する解像度が上がります。
「やりとりの相手は経営層か、現場担当者か」「法人か、一般消費者か」「やりとりの内容は、サービスや商品のPRか、提案型の営業か、専門的な打ち合わせか」など、あなたの力をどう活かしてきたか克明に伝えてください。
もちろん、幅広い層とやりとりできる力をアピールするのもありです。
また、コミュニケーションによって残してきた業績だけでなく、あなたのキャラクターが垣間見えるエピソードを書くのもいいでしょう。
「口数少ない製造現場の人にコーヒーを差し入れ、休憩中に世間話で距離を縮めた」。
こうしたストーリーからは、人とどのように接するかや、なにを大切にしているかが窺えます。
多くの人が強みに挙げやすい能力だからこそ、初見で他者と差別化できる情報を示せるかが重要です!
「コミュニケーション能力が高いです」とわざわざ書かなくても、エピソードを読めば人と接する力の高さが分かる。
そんな職務経歴書を目指して欲しいです。
やっすー
株式会社名大社
キャリアアドバイザー
1990年名古屋市中川区生まれ、南山大学出身。
教育業界で事業運営・経営企画を経験した後、キャリアアドバイザーとして名大社に入社。
特技は、東海地方に数多ある会社の情報や、皆さんが知らないようなお仕事のこともめちゃくちゃ分かりやすく伝えることです!わからない業界のことなど、ぜひ聞いてください。